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偽装一人親方問題

行政書士 ​西浦 邦子

行政書士 ​西浦 邦子

日本行政書士会連合会 兵庫県行政書士会阪神支部

この記事の執筆者:行政書士 ​西浦 邦子

一般民事に精通した法の知識と実務経験で、行政書士業務を行っております。建設業許認可申請全般のサポート業務について許可取得のご相談から作成までワンストップで対応させていただいております。LGBTQなどのマイノリティと周囲の方のサポートも行っております。

  • 企業が社会保険料の負担を避けるために実質的な雇用関係があるにもかかわらず一人親方として契約するケース
  • 一人親方は労働者ではないため、労働災害補償保険や社会保険の適用外となることが多く事故や病気の際に十分な保障を受けることができない
  • 2024年問題として、建設業界では長時間労働の規制が強化され、一人親方の働き方にも影響を与える可能性がある    など

これら上記の問題については、建設業キャリアアップシステム(CCUS)に登録を行えば技能者登録する段階において所属事業者との紐づけをしなければならず事実上、偽装一人親方は登録できないようになっています。API連携が進んでいることで現場入場ができないという半ば強引であるものの少しずつ改善の方向に向っていると言えるかと思います。

*API連携とは、異なるソフトウェアやシステム同士をAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を使って接続しデータや機能を共有してシステム間の情報交換がスムーズになり業務の効率化を図ること。