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法律や制度が変わるだけじゃ、暮らしやすくはならない

行政書士 ​西浦 邦子

行政書士 ​西浦 邦子

日本行政書士会連合会 兵庫県行政書士会阪神支部

この記事の執筆者:行政書士 ​西浦 邦子

一般民事に精通した法の知識と実務経験で、行政書士業務を行っております。建設業許認可申請全般のサポート業務について許可取得のご相談から作成までワンストップで対応させていただいております。LGBTQなどのマイノリティと周囲の方のサポートも行っております。

昨今、多様性に関する国民の理解の増進に関する法律などが施行され、また自治体の取り組みによりパートナーシップ制度を利用することで「結婚に相当する関係」とする証明書を発行し、様々なサービスや社会的配慮を受けやすくなる制度が認められるようになったことで、性的マイノリティの方々の生活も以前に比べて過ごしやすくなった部分もあります。

しかしまだ現状では「言葉」だけではなく世間のやんわりとした差別的な「空気」などにより、生きづらさを感じているケースが多いようです。「性は生きることにつながっていること」そして「人の命につながっていること」を理解することがとても重要なことで、どうすれば性的マイノリティの方々が生きやすい社会になるか、法律や制度が変わることはもちろんですがもっと「人の心に目を向けること」、「空気で人に圧力をかけない」配慮が必要ではないかと思います。