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ありのままに自分らしく生きていける環境づくり

行政書士 ​西浦 邦子

行政書士 ​西浦 邦子

日本行政書士会連合会 兵庫県行政書士会阪神支部

この記事の執筆者:行政書士 ​西浦 邦子

一般民事に精通した法の知識と実務経験で、行政書士業務を行っております。建設業許認可申請全般のサポート業務について許可取得のご相談から作成までワンストップで対応させていただいております。LGBTQなどのマイノリティと周囲の方のサポートも行っております。

~多様性の尊重につながる環境づくり~

昨今、自治体(パートナーシップ宣誓制度の取組をしている自治体)より、学校や地域向けの取組や啓発についての講演会や学習会を開催しているようです。

【実施例】LGBTQに関する基礎知識、当事者のライフストーリー、子どもからカミングアウトを受けた際の対応、保護者対応、親としての受け止め方、児童・生徒向け教材の紹介、グループワークを交えながら対応方法について考えるなど。

子どもの場合、自分の性別とは違う感情を感じると、理由はわからないまま不安に陥ったり周りの児童に笑われたり、いじめられたり仲間外れにされて自分の居場所がなく、孤独感を感じてしまいます。

それゆえ、学校での環境づくりはとても重要になってきます。学校の最大の人権環境となるのは教師の言動です。「女/男らしくしなさい」「女/男のくせに」ではなく、「自分らしさ」を大切にする働きがけをしていく。先生自身が、性的指向や性自認に関して侮辱されたり揶揄(やゆ)したりしないのは当然ですが、そういうネタで笑っている子どもがいたときに、先生がスルーしたら子どもたちは笑ってもいいのだと受け取ってしまいます。「ちょっと、待ってそうやって人をバカにするのはおかしいことだよ。」と言えるようにしたいものです。

男女区分の再点検、つまり名簿や呼称、役割分担の内容、ネームカードの色など、その区分が絶対に必要なのかと考えてみることも必要でしょう。